皆さんこんにちは!
namaste!のHP担当、つくば支部の松山もえ(フラミ)です。
さて、前回から少し時間があいてしまいましたが…
『Youは何故Indiaに?』第2弾です!!!
今回もnamaste!に入ったきっかけや、現在の悩みなど、キャンパーのリアルに迫っていきたいと思います。
第2弾は、このお二人に対談してもらいました!
写真左、
名前:南真咲(以下、マサキ)
所属:筑波大学1年
参加ワークキャンプ:ビシュナプール村
参加歴:2回目
役職:サブリスク ※リスク(次に説明)の補佐役
写真右、
名前:笹目慈音(以下、ジオン)
所属:筑波大学2年
参加ワークキャンプ:ビシュナプール村
参加歴:2回目
役職:リスクマネジメントリーダー
※ワークキャンプの副リーダー兼安全対策係。通称リスク
インタビュアー・フラミ(以下略)
途中参加
タケタ(筑波大2年、元ビシュナプールキャンパー)
ケイシュウ(筑波大1年、ビシュナプールGL)
※GL…ワークキャンプの総リーダー!
―さっそく、自己紹介からお願いします!
マサキ:南真咲です。
マサキ:前回のビシュナプールに初めて参加して、次回3月が2回目の参加です。
―次にジョンくん。
(ジオンの愛称はジョン、ジョンジョン)
ジオン:笹目慈音です。
筑波大2年。ビシュナプール2回目です。前回は2018年3月に……行ったね?(筆者と一緒に参加しました)
―行ったね。
ジオン:今回は2回目ということでリスクマネジメントリーダーをします。ちょっと不安。キャンパーのテツヤ、トシキ、コウタが若干体調に不安な面があるので、それをいかに支えるか。かつ、周りの人のよりどころになれるように頑張りたい。
―なるほど。マサキちゃんは何か役割は?
マサキ:サブリスクです。
―じゃあジョンの代わりにキャンパーの安全を守ることもあるかもね。
ジオン:そうだよ!
マサキ:頑張らないと。でもだれも病人出したくない。
ジオン:そう、誰も病人出さないようにリスクで頑張ろう。
*マサキの参加のきっかけについて
―namaste!に入ったきっかけから教えてください。何だかんだ、聞いたことないかも。
マサキ:私、海外に行ったことなくて、筑波大学の国際(マサキが所属している学類)に入ったらそういうサークルに入りたいっていうのが初めにありました。単純すぎるんですけど。
ジオンさんも出ていた国際のオリエンテーションみたいなのがあって、そこでnamaste!の説明を聞きました。その説明の中の、「ハンセン病のコロニーに行って差別意識と被差別意識をなくす」みたいな言葉がすごく響いて、素敵だなって思いました。
私、いとこが9人いるんですけど、そのうち3人が障害を持っていて。今まで私自身、うまいコミュニケーションの取り方とかも分からなくて、それもあって、障害ではないけれど、ハンセン病コロニーの方たちと関わることって何か自分にとってプラスになるんじゃないかと思って入りました。
―活動の内容に興味を持って入ってきてくれたんだね。
ジオン:今回キャンプには飛び入り参加みたいなところもあるけれど、やっぱりそういう自分の体験に基づいて、入ったって感じ?
マサキ:そこまでではないけど、なんとなく。それは心のどっかにあったかな。
―実際に行ってみてどうだった?
マサキ:「障害者」みたいな感じのことは、正直そんなに得られたことはなかったんですけど、何事も積極的に自分から行かないと心は開いてくれないんだなというのは思いました。子どもたちと適当に遊んでいただけで終わってしまったので。
―初回キャンプはそうなってしまうことが多いよね。
マサキ:うん。それは反省のひとつでもあります。もっとおじいちゃんとかおばあちゃんとかとも話せたらよかったなって思います。
ジオン:素敵。そういうのもっと話せばいいのにって思う。(マサキが)意見あまり話せないっていうのを言っていて、それがね、不思議。こんなに考えてる意見さらっと言えるのに。もっと話してほしいなって思ってる。
マサキ:嬉しいです。そう思ってくれるの。
ジオン:みんな思ってるよ。まじで。
マサキ:ほんとですか?そっか
ジオン:……リアクション薄いから何考えてるかわかんない!(笑)
*ジオンの参加のきっかけについて
―ジョン君の入ったきっかけは?
ジオン:とりあえず海外で実地の経験を積みたくてっていうのがあって……
―実地の経験とは?
ジオン:支援とか、そういうのに少し興味があった。ハンセン病って全然知らなかったけど、差別・被差別の意識が根深いっていうのも新歓で聞いたりして、物とかお金を与えるだけの支援じゃなくて一緒に考えながらやっていく支援ってとても魅力的だなと思って。日本でお金集めて送ることは、それはそれで素晴らしいことだけど、実際に行って村人と生活するってどういうことなんだろうって、ワークキャンプって何なんだろうっていうところに魅力を感じて、で、入ったんですかね、俺は。
―二人とも、とても真面目だね。
ジオン:俺、真面目だよ!?伝わらないかもしれないけど。
―ね。びっくりしちゃった。入ってみてどうでした?
ジオン:行ってみて、よかったなって。現地で生活しながら本当に今まで全く関わらなかった人と急に関わって、その人たちの生活を良くすることを考えるって、はちゃめちゃに難しいじゃないですか。親戚のことですら常に頭にあるわけではないのに、海の外の知らない人たちの生活を良くしようなんて、無理じゃね?って俺は最初思っていました。でも村人が言ってくれたように、俺たちが行くだけで嬉しく思ってくれる人がいる。一緒に生活したり、道直したり屋根直したりすることで、その人たちの心の中にも届くし目に見えることでも届くってなんかいいなって。そう、それで最低2回は行きたいなって思いました。
*2回行く理由、ワークキャンプ経験者としての現在
―そうだよね、二人とも2回目なんだよね。ジョンが2回目行く理由って?
ジオン:2回行って何か分かるものがあるかなって。前回行ったとき、タケタが2回目のキャンプ参加でリスクやっていて「2回目は全然違うよ」って言ってて、それってどういうことだろうって思った。そういう自分の中での好奇心を埋めるっていう部分もありつつ、やっぱり村人に会いたいっていう気持ちがどことなくあって、行きたいな、村人の顔ちょっと見たいな、って思って決めました。
―そうなんだ。マサキちゃんは?2回目に参加しようと思ったのはどうして?
マサキ:コロニーでの生活が楽しくて。なんか自分に合ってたんですよ。シャワーもなくて、暑くて、見た目とか気にしなくて良い、日本じゃありえない生活がすごい開放的で楽しくて、また行きたいってなりました。あと前回、村人に「次も来るの」って言われて「あ~、行くよ!」って適当に答えて(笑) だから行かないとっていう義務感もあったし、それで行かなくて村人を悲しませたら嫌だし、と思ったのが大きいですかね。
ジオン:(村人は)すごい、フランクにね。打ち解けようとしてくれるよね。
だからこそ求めてくれる人がいるし、行くっきゃないなって感じ。差別とか被差別とかすごいディスアドバンテージのなかで、それだけ人に対して柔和に、オープンに生きられる人たちの心は多分、くぐもりがないと思う。だからこそそれが、会いに行きたいなって思う要因だと思う。
―二人はどっちも旧キャンパーとして参加するわけだけど、旧キャンパーってどう?
※旧キャンパー…ワークキャンプ経験者。通称、旧キャン。
※新キャンパー…ワークキャンプ初回参加者。通称、新キャン。
マサキ:2回目っていうのもあって、新キャンの時とそんな変わんないなって思います。知ってることも増えたけど、新キャンも旧キャンも、(参加歴は)2回目が最高だし、今は結構みんなで頑張ろうっていう雰囲気がすごくあります。
でも旧キャンだから……ん~難しい(笑)
ジオン:そう、新キャン入る前の、俺とマサキとケイシュウで集まってた時は、本当に話し合いをしても分からないことがいっぱい出てきて、「だめだ!これ先輩に聞こう!」ってなって、わけのわからないまま終了。夜中の二時。みたいな、全然生産性も終着点もないみたいな感じで。旧キャンって、いろいろわかるんですよ。それこそ村に1回行ってるから、村のどんな場所にどんな人がいて、どんなものがあるかとか、どんな課題があるかとか、なんか分かるはずなのに、逆に情報量が多くなったから、収集つかなくなってるんだよね。あれ、あの問題は誰かが解決しようとしていたっけ、それ今回のリサーチでうんぬんかんぬん…みたいな。もう、パンク。それでが今一番苦しんでること。最近は原点回帰というか、難しいこと考えないで、まあ体調には気を付けていこうって。
―間違いない!(笑)
ジオン:最重要事項はワークとかリサーチとか進捗うんぬんでは決してなくて(笑) それに今回ビシュナプールって、途中からインド人学生とか社会人とかインターン生とかが来る予定で。もう、カオスだよね。
タケタ:もう何を備えたとしても、絶対に計画は崩れるね(笑)
ジオン:そう、だからまずは楽しもうと思っている。ね。
マサキ:そうですね。
*GLケイシュウと、ふたり
―二人のケイシュウとの関係はどうですか。
マサキ:ケイシュウもGLとして頑張っている中でいろいろ悩んでいたみたい。駿河(※)に一緒に行ったときにめちゃめちゃ悩みを打ち明けてくれました。私はケイシュウがそんなに悩みを抱えていたのを知らなくて。そこから少し反省してケイシュウをもっと支えられるように頑張っています。キャンプ2回目でGLだから、本当はみんな同じ立場で頑張ろうっていうのをやっていたんですけど、実際それができてなくて、やっぱりケイシュウがひとり頑張っていて、それは申し訳なかったな。
※国立駿河療養所。静岡県にあるハンセン病療養所。
タケタ:ケイシュウの性格もあるかもしれないけどね。
―それはあると思う。
ジオン:ケイシュウと仲良くなりたいなって思ってる。
全員:え!?これから?(笑)
ジオン:俺はすごく仲がいい感じでやってたんだけど、俺にはなんか見えない壁があるらしくて、心を開きづらいんだって。心を開く一歩手前みたいな感じ。打ち解けの第一段階と第二段階があるらしくて、第二段階のあと50%くらいが残っているって。
―あ、ご本人登場。
ケイシュウ:え、なになになに(笑)

今回ビシュナプールキャンプのGLを務める、ケイシュウ。
ジオン:今、対談してんの!耳閉じといて!!
本当にね、ケイシュウは人がいいんですよ。みんなを楽しませたい、ワークキャンプの魅力を知ってほしい、楽しいキャンプにしてほしいっていうのを強く思ってくれていて。だけどその良さがなんとなく裏目に出ちゃうというか、「GLとして俺が引っ張っていかなきゃ」みたいなのを詰め込みそうなのが当初からあって、抱え込みそうなのが俺はすごい心配で……。だからそれを含めて打ち解けられたらいいなと思ったんですけど。なんかね、50%くらい?
ケイシュウ:うーん、43%
ジオン:そう、第二の壁の43%が残っているから。無理に踏み込んでいくことはないんだけどね。俺、リサーチプロジェクトの担当なんですけど、他のことで忙しすぎてめちゃめちゃサボって、ケイシュウに超心配されまくるっていう(笑) 前に「なんか仕事大変だったら言ってくれないとわかんないよ…」みたいな、やばいLINEがケイシュウから来て、「これはまずい!!」って。
全員:(一同爆笑)
ジオン:これは本当にGLを苦しめてる、ダメなリスクだって、本当に反省をした。それから進捗とかプロジェクトの面で支えるようになった。キャンパー全員にとって彼はよりどころになるし、信頼がおける。
タケタ:みんなケイシュウのために頑張りたいって思えるGLってことだね。
ジオン:そうそう。支えたい対象。
タケタ:いい形だね。
―じゃあだんだんケイシュウを支える形になってきている感じなのかな?
ケイシュウ:支えてもらってる!
マサキ:ケイシュウはピュアなんですよね。
ジオン:そう、ピュア!もう純朴すぎ。
*意気込み、お互いに対して一言
―二人のキャンプに参加するにあたっての意気込みをお願いします。
マサキ:2回目で、旧キャンパーで、1回目より不安なことが多いんですけど、このメンバーで支え合いながら頑張りたい。やりたい事としては、前回は子どもばっかりと接してたので、今回はハンセン病の差別を受けてきたおばあちゃんとかおじいちゃんとか大人と話せるようになりたいなっていうのが目標としてあります。
―ご飯作っているところとかに話しに行くの楽しいよ!
タケタ:私の仲良くなるためのアドバイス!支援者・被支援者の形をなくそうとは言ってるけど、その線はどうしても引かなきゃいけなかったりするじゃん。だけど私は助けなきゃ助けなきゃというより、全力で向こうにも頼ろうって思っている。だから、服が破けたらすぐに村人のところに持って行って、「直してー!」って持って行った(笑) そしたら最初は針と糸を渡されて、自分で縫っていたけど私があまりにも下手すぎて、「貸して!」っていろんな人たちが集まってきて皆で直してくれた。だから、意外と頼ってみるっていうのもあり。
―ジョンの意気込みは?
ジオン:キャンプのメンバーはみんな経験が浅いから、何も出来ないって思われるかもしれないけど、それを今まで気付かなかったことに気がつく新しいキャンプにしたいなって思っている。新鮮さを発揮したい。楽しみたいと思います。
―そうだね、困ったら誰にでも頼ればいいし。
タケタ:自分が楽しんでいれば、確実にそれは周りに伝わるし、村人も楽しくなるだろうし。そういう共感の輪を広げていければいいんじゃないかな。
―最後、お互いに対してひとことあれば。
ジオン:俺は一言しかないわ。大好きだよ♡
タケタ:気持ちわる…
マサキ:(困惑気味に)ありがとう…
―マサキちゃんはジョンに対してなにかある?
マサキ:仲良くなれて嬉しいから、これからもよろしくお願いします。頑張りましょう!
ジオン:頑張りましょう!
ここまで読んでくださってありがとうございます!(笑)
二人のお話が面白くて、少々長くなってしまいました……
楽しいワークキャンプと自らの成長を目標に、奮闘している二人。
今回の渡航で、二人は何を感じ、帰ってくるのでしょうか。
とりあえず健康で安全に、楽しんできてほしいです!
今回はここまで!第3弾もお楽しみに~!