2015年3月ワークキャンプ

当事者であるコロニーの若者世代(ハンセン病快復者の孫世代)と共にワークキャンプを創り上げる第一回協働型ワークキャンプの開催

 

【キャンプ日程】
2015/03/04-2015/03/17(計14日間)

 

【メンバーと渡航日程】
梶田 恵理子(03/20-03/19)

コーディネーター、ジェネラルリーダー、クリーンプロジェクトゴミ収集場所建設リーダー

 

佐藤 環・早稲田大学4年(03/02-03/19)

リスクママネジメントリーダー、クリーンプロジェクト啓発リーダー

 

菰田 千賀子・名古屋大学1年(同上)

アカウントリーダー、クリーンプロジェクトゴミ拾いデイリーダー

 

西尾 拓馬・社会人(同上)

キッチンリーダー

 

片山 雄己・名古屋大学1年(同上)

クリーンプロジェクト小学校で活動紹介リーダー

 

酒井 美和・清林館高校4年(同上)

エンターテイメントリーダー

 

中村 理子・名古屋大学1年(同上)

クリーンプロジェクト啓発リーダー

 

渡辺 祥太(同上)

ライフリーダー、エンターテイメントリーダー

 

【ユースキャンパー】
Tarani Das/Sanjit Mahato/Nayan Tanti/Jhantu Sardar/Astik/Kartick/Bishwanar Bauri/Kalipodo singh Sardar/Manojitの計9名。

※コロニーを去る日に撮った集合写真。緑色のキャンプTシャツを着たのが(大体)ユースキャンパー。別れがさみしくて皆泣き顔。

 

【渡航の目的】
「we keep our colony clean!」
私たちのコロニーを私たちの手で綺麗に保とう!というテーマのもと、
ゴミ収集場所の建設や啓発活動などを行い、コロニーの村人にポイ捨てではなく、所定の場所にゴミを捨てる習慣を根付かせるための礎を築く。
※私達とは、コロニーに住む村人とコロニーを愛してやまない日本人メンバーのことを指す。

 

【プロジェクト詳細】
中長期テーマ「we keep our colony clean!」
(私たちのコロニーを私たちの手でキレイに保とう!)

 

◆なぜ中長期テーマを立てたのか?
従来のワークキャンプを協働型ワークキャンプに変更するにあたって、必ず中長期のテーマを立て複数回の協働型ワークキャンプで継続的なアプローチを行うこととした。
理由としては、
・一度きりのアプローチでは成果が出にくいこと。
・持続可能性の低い活動に陥りやすくなってしまうこと。
・人は1回のアプローチでは簡単に変わらないこと。
・日本人キャンパー、ユースキャンパー共に学生であることが多いため、メンバーは常に変動的、流動的である。中長期テーマを掲げることで、新しく入ってきたメンバーが迷わないようにするため。
が挙げられる。

 

前回ワークキャンプでのユースキャンパーミーティングを経て、今後マニプールコロニーでは上記のテーマで活動を行うこととした。
(ただし、インドハンセン病コロニーはこのテーマ以外にも課題を抱えているため、サブテーマとして他のアプローチを今後展開していくことが必要な場合もある)

 

よって、これまでのワークキャンプとは異なり、今回キャンプでは主に、建設・啓発・パーティなど必要だと思われるアプローチを複数内包する「クリーンプロジェクト」に的を絞って活動を行った。

 

◆活動内容
①コロニー内を練り歩く
コロニーの村人に私たちの活動に興味を持ってもらったり、知ってもらったりすることが活動を行う上で必要だと考えた。
そのために、キャンプイン初日に日本人キャンパーとユースキャンパー数人でコロニーを練り歩き、挨拶やふれあいを行いつつ、簡単に今回キャンプの活動を知ってもらった。
また、コロニーの要所要所に活動内容とイベントについてのポスターを掲載した。

 

②小学校にて活動紹介
私たちの活動に興味を持ってもらえるよう、コロニー内にある小学校にて、活動紹介を行うとともに、簡単なあいさつなどの日本語を教えた。

 

③ゴミ収集場所(通称 ゴミ箱)の建設
コロニーのよりニーズが高い2箇所にゴミ収集場所を設置した。

 

 

④ゴミ箱完成披露パーティの開催
ゴミ箱の正しい使い方やポイ捨てがどんな悪影響を健康上引き起こす可能性があるかといったことを村人に知ってもらうために、啓発活動を兼ねたパーティを開催した。パーティでは、日本・ユースキャンパーが共に協力し合ってゴミに関する寸劇を行うなどし、村人の意識を高める様努めた。

 

⑤ゴミ箱の維持管理に関するミーティングの開催
ただゴミ箱を作るだけではなく、きちんと村人によって維持管理されなければ意味がない。
よって、日本人・ユースキャンパーと村長によるミーティングを開催し、どのように管理していくかを話し合った。
結果、ゴミ箱を建設したエリアにゴミ箱管理リーダーを立てることと、定期的にユースキャンパーや村長から日本人キャンパーにレポートを行うこととなった。

 

⑥コロニーゴミ拾いDAYの開催
ゴミ箱の正しい使い方を知ってもらうためにも、コロニーを一旦(ある程度ではあるが)キレイな状態にするためにも、コロニー全体のゴミ拾いを行う日をキャンプ期間中に設定し、キャンパーを中心にゴミ拾いを行った。
キャンパーがゴミを拾っているのを見て、手伝ってくれる村人もいた。

 

⑦ゴミ箱エリアリーダーを決定
ゴミ箱の維持管理ミーティングでたように、各エリアのゴミ箱管理リーダーを立てた。
2人とも、そのエリアでは村人からの人望が厚い人が選出された。

 

◆今回の成果と今後の展望
今回は、主に種まきの回であったため、成果と呼べるものはまだないが、次回キャンプでどのような変化をコロニーに起こせているかをきちんと調査していきたい。
それでも、ユースキャンパーが、私達との共同生活でも互いの文化や慣習をすり合わせながら、とても良い関係を築き、
コロニーの為に私達と共にゴミ拾いや啓発活動などに積極的に参加していたことは第一回協働型ワークキャンプの大きな成果であったと言えると考える。
このようなユースキャンパーの姿を見て、他のコロニーの村人の意識や行動にも変化を起こしていければと思う。